冠到杯(かんとうはい)は、生大喜利における大会のひとつ。初回は大喜利企画ROSEによる主催で行われ、「二人目」(第2回)以降は大喜利プレイヤー羊狩りが主催している。

概要

生大喜利における大会において、個人・タッグ・チームを問わず優勝したことがない者のみが出場できる大会。そのため、若手ベテランが入り交じって戦うことになる。キャリアで初めて優勝する者を決めるため、大会のナンバリングは「〜○人目〜」となっている。

大喜利プレイヤーのまごまごによる「優勝未経験者向けの大会をやってほしい」という旨のツイートがきっかけとなって開催された[1]

本戦進出者に対しては、羊狩りが考案した前口上二つ名を用いた呼び込みが行われるのが恒例となっている。

出されるお題は、羊狩りが用意したものと、前回大会の終了から開催当日までに行なわれた大会で優勝を果たしたプレイヤーから提供されたものになっている。

優勝者には、賞品に加えて次回大会(「四人目」からは次々回大会)の審査員を務めることができる権利が贈られる。

出場資格

冠到杯に出場できるのは、

  1. 車座企画大喜利などのパートが存在しない
  2. 出場者が15名以上である

という2つの要件を満たす大会に規定の期間内に1回以上出場していて、且つ優勝経験が無いプレイヤーのみである[2]。この要件を満たす大会のことは俗に冠到杯案件と呼ばれる。大喜利カフェ ボケルバでの「わいわいトーナメント」や、アイドルマスターシンデレラガールズ大喜利会での「デレマス憑依大喜利トーナメント」などは、会の中の一企画に過ぎないため冠到杯案件には該当しない。また、2023年に開催された笑う警報も、主催のサイレンが「大会ではない」と明言していたことから、要件を満たしていたものの冠到杯案件とは見做されなかった[3][4]

何かしらの大会で優勝を果たすと自動的に出場資格が失われるため、冠到杯に出られなくなることは一種の栄誉とされる。そのため、大会において初優勝者が誕生した場合は、羊狩り(不在の場合はその他のベテランプレイヤー)が「○○さん、あなたは冠到杯に出られません!」と宣告することが慣例となっている。

過去の大会

冠到杯(2020年11月29日)

当初は羊狩りが主催する予定だったが、都合により開催が不可能になったため、六角電波の協力のもと、大喜利企画ROSEが開催を代行する形で行われた[5]。会場はセシオン杉並・視聴覚室。

出場者は36名で、完全招待[5]。参加資格は現在のものと若干異なり、25人以上の規模で、且つ会の中の一企画ではない大会において優勝経験のないプレイヤーが参加可能であった[6]

予選は6人×6ブロックで3分3問。1問ごとに会場の全員が持ち票1を投じ、各ブロック上位2名が本戦に進出となる。敗者復活は6人×4ブロックで3分1問。審査形式は予選と同様で、各ブロック1名が本戦進出となり、残りのプレイヤーはここで敗退となった。

本戦からは前口上つきの呼び込みが行われ、4人×4ブロック、3分3問の試合が行われた。1問ごとの挙手審査の結果、かさのば、わたお、ゆうD、あくまでクマの4名が準決勝に進出。

準決勝以降はタイマントーナメント形式となり、3分3問(マジックタイム10秒)。1問ごとに挙手審査が行われ、合計点数の高かったプレイヤーの勝利となる。準決勝ではかさのば vs わたお、ゆうD vs あくまでクマの2戦が行われ、わたおとあくまでクマが決勝に進出。

決勝は、1問あたりの時間が4分に延びた以外は全く同じルールで試合が行われ、わたおが優勝を果たした。

冠到杯 〜二人目〜(2022年1月23日)

2021年12月12日に開催告知が[7]、同年12月21日に詳細発表が行われた[8]。会場は北とぴあドームホール。この回から正式に羊狩りによる単独主催となったが、大喜利企画ROSEの他のメンバー(o、星野流人)も運営に携わっている。2022年1月12日に、スタッフである六角電波のツイキャスで予選の組分けが決定した[9]

2022年1月23日に開催。コロナ禍真っ只中ということもあり、参加者にはワクチンの接種証明書及び陰性証明書の提出が義務付けられた[10]

前回と同じく完全招待制ながら、出場者は12人増加して48名に。それに伴って予選は合計8ブロックとなり、敗者復活戦は1ブロックあたりの人数が8名となった。それ以外のルールは、初回のものが概ね引き継がれている。

準決勝には、モーリシャス、ニセ関根潤三、手汗、かとじゅうの4名が進出。タイマンを勝ち上がったモーリシャスと手汗により決勝戦が行われ、手汗が優勝を果たした。

冠到杯 〜三人目〜(2022年11月5日)

2022年9月14日にnoteで開催告知[11]。会場は墨田区生涯学習センター・ユートリアのドーム。

この回から、出場要件に登場する「大会」の定義が「15人以上」と明記されるようになった。出場者はこれまでと同じく完全招待制だったが、人数はさらに増加して60名となった。また、この回から審査形式が変更され、審査員が起用された(六角電波、虎猫、冬の鬼、ぺるとも、MA、わたお、手汗の7名)。

エントリーフォームには敗者復活戦用のお題と回答欄が設置された。回答では義務ではないものの、そこに送られた回答は大会前に審査員によって順位付けが行われ、当日の本戦進出者を除いた上位4名が復活する、というシステムが採用された。

予選は6人×10ブロック。3分3問マジックタイムなしの大喜利を行い、1問ごとに審査員7名が「そのお題で最も面白かった」と思った出場者1名の名前を記入。各ブロックの上位2名、計20名が本戦に進出となった。

本戦は6人×4ブロック、3分2問マジックタイム無し。組分けはくじ引きによって決定され、前口上つきの呼び込みが行われた時点で判明する。準決勝には、きりまる、江戸川、パラドクス、燃ゆるカスタードの4名が駒を進めた。

準決勝以降はこれまでと同じくタイマントーナメントだが、各試合の回答時間とお題数が3分1問に変更された。試合はそれぞれ、江戸川ときりまる、パラドクスと燃ゆるカスタードが対戦。勝ち上がった江戸川とパラドクスによる決勝戦が行われ、パラドクスが優勝を果たした。

冠到杯 〜四人目〜(2024年2月18日)

2023年11月19日にnoteで開催告知[3]。競技人口が大幅に増加したことを踏まえ、史上初の2週連続開催が発表された。

エントリー募集時にお題が2問出され、それを用いたWeb予選による出場者の選抜が行われることが発表。2023年12月11日に、スタッフである手すり野郎のツイキャス上でスタッフ7名(羊狩り、六角電波、手すり野郎、ジャージの顔、わんだー、でんらく、いい)による選抜が行われ[12]、出場者が一部決定。のちにスタッフによる指名選抜とランダム選抜が行われて全出場者72名が決定したあと、事前の希望をもとに前述のnote上で「第四回」と「第五回」への振り分けがなされ、2024年2月7日にツイキャス上で予選の組分けが行われた[13]

2024年2月18日、大喜利カフェ ボケルバにて開催。審査員はぺるとも、冬の鬼、「三人目」優勝者のパラドクスの3名[3]。開会時には、パラドクスが「likeparadox」名義で制作した楽曲『冠と杯』を用いたオープニング映像が放映された[14]

予選は6人×6ブロックで、3分3問。審査員3名が「各ブロックで最も面白かった」と思った出場者1名を相談なしで決める、という形式。全ての予選が終了した時点で名前の読み上げがあり、読み上げられた計9名が本戦にストレート進出を果たした。

敗者復活戦は足喜利形式(嫌だお題が出され、回答を書けた人から順に並び、回答ごとに審査員が挙手審査を行う。3人全員が挙手した瞬間に勝ち抜け)で行われ、計11名が復活した。

本戦は5人×4ブロック、3分2問。1問終了するごとに、審査員3名がそれぞれ「最も面白かった」と思った出場者1名の名前を手持ちのホワイトボードに書き、一斉に開示。2問終了時点で最も得票した各ブロック1名が決勝進出(準決勝は廃止された)となり、PD、かくれどり、権藤、スーカミマンの4名が進出を果たした。

決勝は3分2問。2問終了後に拍手審査が行われ、最も多くの拍手を得たPDが優勝を果たした。

冠到杯 〜五人目〜(2024年2月25日)

会場、審査員、参加人数、大会形式は「四人目」と同じ。オープニング映像には、前週に優勝したPDからのメッセージが収録された[15]

本戦へのストレート進出を決めたのは計12名。敗者復活戦からは計8名が勝ち上がった。

本戦を経て、決勝には卓球部、やや不安、たいら、伊坂の4名が進出。審査の結果、やや不安とたいらによる延長戦が行われ、やや不安が優勝を果たした。

冠到杯 〜六人目〜(2025年3月16日)

2024年10月10日に行われた羊狩りによる大会「冠到魅遊魅遊」の閉会時に開催発表が行われ、2024年11月12日に正式告知[16]。前回大会(「四人目」と「五人目」)と同じく、2週連続で開催されることとなった。

前回大会と同じく、エントリー時にWeb予選のお題が2問出題され、最大40名が選抜されるが、それとは別で「推薦枠」と銘打った指名選抜が、スタッフ7名(羊狩り、六角電波、手すり野郎、でんらく、いい、きりまる、J@Q)+Web選抜選定員3名(わたお、手汗、パラドクス)によって行われることも発表された。

2024年12月27日に、手すり野郎のツイキャス上で推薦枠とWeb選抜結果が発表され、推薦枠10名とWeb選抜36名(4名は推薦枠と重複)が決定[17]。残る26名は抽選で決定され、2025年1月15日にツイキャス上で組分けが行われた[18]

会場は前回と同じく大喜利カフェ ボケルバで、審査員はぺるとも、冬の鬼、PDの3名。開会時に流されたオープニング映像には、パラドクス制作の楽曲『フラッグ』が使用され、やや不安が出演した[19]

予選のルールは「四人目」「五人目」から変更はなく、11名が本選に進出した。

敗者復活戦は新たなルールが用いられた。1問3分、1答毎の審査員による挙手審査で、満票を獲得すると「リーチ権」が得られるというもの。リーチ権を持つ者が続けて満票を獲得した場合はその場で本戦進出となるが、別の出場者が満票を獲得した場合はリーチ権が移行する。制限時間内に突破者が出なかった場合は、終了時点で満票の数が一番多かった者が、それが同じ場合は2票獲得数が多かったものが突破となる。本戦は合計20名によって争われるため、「六人目」においては9名が復活を果たした。

本戦ルールは「四人目」「五人目」から変更なし。決勝には、江戸川、しらす、アントニオカッキーノ、まごまごの4名が進出。審査の結果、冠到杯の発案者でもあるまごまごが優勝を果たした。

冠到杯 〜七人目〜(2025年3月23日)

会場、参加人数、大会形式は「六人目」と同じ。審査員はPDに代わりやや不安が務めた。オープニング映像には、前週に優勝したまごまごからのメッセージが収録された[20]

予選は12名が本戦進出を果たし、敗者復活戦から8名が復活。

本戦を経たのち、青いかさ、ネオ、タカノリ・タカノ、アッサムの4名が決勝に進出。審査の結果、ネオが優勝を果たした。

脚注

関連項目

  • ONLY ONE - タッグ戦・チーム戦で優勝したが、個人戦では優勝経験がないプレイヤーが招待される大会
  • 大喜利文化杯 - その年の様々な大会で優勝したプレイヤーが招待される大会
  • 挽回杯 - 「四人目」「五人目」の抽選からも漏れたプレイヤーを対象とし、2024年に開かれた大会

配信動画